小児訪問看護ってどんなことをしてくれるの?

小児訪問看護 こどもの訪問看護 メディケア・リハビリ訪問看護ステーション 重症心身障害児 発達障害 人工呼吸器

■目次

1.小児訪問看護
2.どんな事をしてくれるの?
3.まとめ

小児の訪問看護

近年、医療機器の進歩などにより、従来なら入院を余儀なくされていた子どもたちも自宅で過ごせるようになりました。
文部科学省の全国調査によると、医療的ケアが必要な児童の数は平成26年5月の段階で23,369名おり、その3年後の平成29年5月では26,883名と、およそ3,500名増えています。
そこで重要になってくるのが、生活を支える医療や介護です。
特に小児の場合は、一般的な医療的ケアやリハビリに加えて、成長や発達への配慮、就園・就学などの教育面でのサポートも大切になってきます。
小児の訪問看護では、看護師やリハビリ専門職がご自宅へ訪問し、お子さまの成長や発達、ライフスタイルの変化に合わせてケアを行い、お子さまとそのご家族が安心して在宅生活を送れるようにサポートしていきます。
(――文部科学省『平成29年度特別支援学校等の医療的ケアに関する調査結果について』

どんな事をしてくれるの?

看護師(NS)

■清潔・入浴サポート
人工呼吸器をつけているなど、入浴が難しいお子さまと一緒にお風呂に入ったり、足浴や清拭などで気持ちよく過ごしていただけるようサポートします。

■医療ケア(人工呼吸器・酸素・気管切開・吸引・注入栄養など)
人工呼吸器の管理や吸引、経管栄養などを行います。
また、24時間の電話相談サービスや、必要に応じて緊急時の訪問、医療機関への連絡などを行います。いつでも繋がる安心に、日々を快適に過ごしていただけます。
*一部、24時間対応を行っていないステーションもあります。

■摂食介助
食べやすい姿勢の保持やテーブル・椅子の高さ調整からお口のケアなども行います。
お子さまが美味しく、楽しく食事ができるようにサポートします。

■排たんケア
“たん”がいつも溜まっている状態では、苦しいだけでなく、ガス交換が効果的に行えず、気道感染症にかかりやすくなる可能性があります。
いろんな姿勢をとることや呼吸補助動作などで効果的に“たん”を取り除きます。

理学療法士(PT)

■身体機能の向上
筋肉や関節、または心肺機能といった生活に必要なカラダの機能向上に向けた支援をします。
運動発達の遅れに対して、その子に必要な運動や遊びを提案し、また、その子の身体機能に合わせた福祉用具の選定や環境の調整も行います。

■基本動作の練習

  • 立つ
  • 歩く
  • 寝返る
  • 起き上がる

などの身辺自立に向けたスキル習得や遊びの方法を、ご自宅にある環境や道具を活用して直接お子さまと保護者の方に提案します。

■発達段階に見合った支援
発達には身体や心の変化も伴います。それぞれの変化に合った支援を行い、また、体を使った非言語的コミュニケーションにより社会性の発達も促します。
お子さまの興味や関心に応じた内容を踏まえて遊びの方法を提案していきます。
正常発達の指標だけではなく、個人の発達段階にあったスキル習得や遊びの方法を提供していきます。

作業療法士(OT)

■日常生活動作のトレーニング
食べたり服を着替えたりといった日常生活の中での動きが苦手なお子さまに対し、身体機能の回復、体の動かし方や道具の使い方のトレーニング、福祉用具の提案や自助具の作製などを行います。

■住環境などの環境調整
階段や段差、食事環境(机やイスの高さなど)、お風呂・トイレなどのご自宅の環境を評価し、お子さまが暮らしやすいように福祉用具の選択やお家の改装についてのアドバイスを行います。
また、ご自宅で過ごす際の座る姿勢や寝る姿勢などの環境調整も行います。

■感覚統合
生まれつき感覚が過敏な子や鈍感な子、上手く感覚を分類して整理すること(=統合)が苦手な子に対し、その子が「楽しい!」と思える遊びや運動を通して未熟だったり苦手だったりする部分を伸ばしていきます。

■心理・精神への働きかけ
障がいや慣れない入院生活によって生じた不安や混乱を、作業活動を行うことによって和らげ、自信へと繋げていきます。

言語聴覚士(ST)

■ことばの遅れ
知的発達の遅れや対人関係の障がい、言語機能の発達が遅れているお子さまに対して、語彙の拡大や興味の幅を広げる関わりをします。
「話しことば」の獲得とともに、「ことば」以外のコミュニケーション手段の獲得を目指すこともあります。

■発声・発音
「構音障害」や「吃音」など、発音が不明瞭だったり流暢に話すことが難しかったりするお子さまに対し、舌や喉など、話すときに使う器官をうまく動かすためのトレーニングを行います。

■聴こえ
難聴があるお子さまの検査やトレーニング、補聴器のフィッティングなどを行います。
また、「ことば」の獲得も目指します。

■摂食・嚥下(食べること・飲み込むこと)
食事時の姿勢や食べ方、口や舌、喉などの動きのトレーニングを行います。
そのほか、検査や観察などの多角的な評価によって問題点を把握し、食事の種類や形状なども検討します。

その他のサービス

  • 出産病院やNICU退院後の育児支援
  • 社会資源のご相談
  • 難病疾患等の在宅支援・療養相談
  • 社会参加のお手伝い
  • 保険外の有償オプションサービス
  • 家族の休息や行事など、目的に合わせた長時間訪問

 

まとめ

お子さまとご家族の生活に寄り添い、療養上のお困り事をサポートします。
また、ご自宅での看護・リハビリに加え、保育園や学校(支援学校含む)に看護師や療法士が伺い、園・学校でのお困り事を先生やスタッフと一緒に検討し、解決していく保育所等訪問支援も行っています。
お子さまの成長と発達に合わせて、多職種と連携しながら一人ひとりに合った方法でサポートしていきます。

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