訪問看護の実際「訪問看護の大変さとやりがい」vol.02

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訪問看護の実際「訪問看護の大変さとやりがい」vol.01では「すぐに相談できる相手がいない」や「医療技術の発達の速さ」などの大変さについてお話しました。
訪問看護の実際「訪問看護のここが大変!」vol.02では、また別の角度から見た「訪問看護のここが大変!」をインタビューしてきました。

足のサイズに対してちょっと小さい洗面器。お湯をこぼさないようにしながら、細かいところまで洗うコツとは?

 

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――SさんとMさんは訪問看護をはじめて半年ほどですが、訪問看護のここが大変だな、と感じることはありますか?

M:病院のようにすべての物品が揃っているわけじゃないところでしょうか。

S:専門の機器が全部揃ってるお宅ばかりじゃないですし、ガーゼや消毒液といったちょっとした消耗品も利用者さんの物なので、自由に使っていいわけじゃないですしね。

M:本当に必要なものなら購入をお願いすることも必要ですけど、代替えができたり、こちら(訪看側)で用意できるものならそっちを使うことを優先してます。

――ガーゼ1枚でも利用者さんが購入しているものですもんね。物品関係で最近「これは困ったなあ」となったエピソードはありますか?

M:最近だと洗面器ですね。足浴で訪問している利用者さんなんですけど、足のサイズに対して洗面器がちょっと小さくて……。お湯をこぼさないようにしながら、細かいところまで綺麗に洗うのがなかなか難しかったです。

S:たまにありますよね、そういうこと。

M:Sさんもありますか。

S:あります、あります。

――訪問看護ではよくあるんですね、洗面器小さい事件(笑)。

M:訪看をやっていたら、みんな1度くらいは遭遇してるかもしれません(笑)。

S:洗面器って片手で扱いやすい方が便利なので、余計かもしれないですね。でも、だからといって足浴用に新しい洗面器を買ってもらうのも、利用者さんにとってはちょっと無駄な出費…って感じですし。

M:まさにそれです。

――そういうときの解決方法って、なにかあるんですか?

S:僕は大きめのゴミ袋を持っていってますね。これがめっちゃ便利なんですよ!洗面器の下に敷けば即席のビニールシートになるんで、お湯や水をこぼすことにそこまで気を使わなくてよくなるので。Mさんにもおすすめします!

M:それ、いいですね!次から私もそうします!

訪問看護は人対人だからこそ、「完璧」は難しい

 

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――Mさんの「大変!」が1つ減って良かったです(笑)。Sさんは最近「大変だな」と感じたことはありますか?

S:僕は「時間」ですね。訪看は決まった時間の中でやるべきことを全てやりきる必要があるので、終わったあとに「あそこをもっとこうすれば良かった~!」と思うことがいまだに結構あります。

――半年経ってもまだまだそういうことってあるんですね。

S:全然ありますよ!訪看ってケアはもちろんですが、利用者さんとのコミュニケーションも大切じゃないですか。でも、コミュニケーションって人によって違いますし、同じ人でも日によって変わったりしますし。

M:その日の体調や気分によって変わってきますよね。それが利用者さんからの大切なサインだったりするので、見逃さないように気を付けています。

S:ケアをしながら利用者さんとコミュニケーションを取って、そのあとに記録を書く時間も取って。記録も利用者さんをケアする上で大切な情報のひとつなので、適当には書けないですしね。なので、ケアとコミュニケーション、記録を書く時間のバランスが大事だなあ、と。これが一番難しかったりするんですけどね(笑)。

――人と人だからこそ、毎回同じというわけにはいかないですよね。Sさんはそれに対してどんな工夫をしているんですか?

S:そうですね、事前に準備できることはしっかりとやって、ケアの手順も無駄がないように心がけてます。でも、やっぱりまだまだ「ここをこうしていればもっと余裕を持てたのに!」と思うことがありますね。

M:人と人なので、そういうところは難しいですよね。

S:本当に。さっきも言ったように、その日によって利用者さんの状態も変わってくるので、正直「すべてが完璧」というのは、かなり難しいと思うんです。でも、だからこそ前回の訪問時よりも「ここができた!」というところを1つ1つ増やしていきたいですね。

――今回は「訪問看護の大変!」をテーマにいろいろとお聞きしましたが、2人にとって訪看を続けている理由はなんですか?

S:僕は、訪問看護だからこその視点や楽しさがあるからですね。しかも、それって一朝一夕じゃ理解できないことだと思うんです。なので、これからも色んな楽しさを見つけていきたいですね!

M:私はスタッフ同士で支え合えるところや、利用者さん・ケアマネさんといった関係者との信頼関係が築けるところですね。ケアを通してこんな風にいろんな人と関係を築けるのって、訪看ならではなんじゃないでしょうか。

 

まとめ

訪問看護のここが大変!vol.02をお送りしました。
利用者さんのご自宅に伺うからこその大変さや、一人で対応することの大変さなど、いろいろな「訪問看護の大変!」がありました。
そんな中にも、看護師さんたちは訪問看護ならではの楽しさや魅力を感じています。
このインタビューで少しでも訪問看護の実際とその魅力を感じてもらえれば嬉しいです。

 

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