寒い冬を健康に乗り切るための3つのポイント

心筋梗塞 脳卒中 脳卒中予防 ヒートショック 感染症予防 インフルエンザ コロナ 不織布マスク 冬の脱水 脱水予防

12月に入り本格的な冬の季節になりました。
夏場は熱中症や脱水症状などに注意が必要でしたが、冬場は冬場で注意しなればならないことがあります。

1.急激な血圧の変動に注意

寒さから体温の発散を防ぐために血管が収縮するため、冬場は血圧が上がりやすくなります。
特に暖かいところから寒いところへ移動した際、血圧が急激に上がって心臓の血管が過剰に収縮し、心筋梗塞などの原因になることがあります。

お風呂場

暖かいお風呂場から寒い脱衣所に出たとき、急激な血圧の変動で「ヒートショック」を起こす危険性があります。
ヒートショックとは、急激な温度変化で体がダメージを受けることで、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす原因の1つです。
予防策としては、

  • 脱衣所をあらかじめ温めておく
  • 浴槽にお湯を溜めている場合は、蓋を開けてお風呂場と脱衣所を温める

脱衣所とお風呂場の温度差をなるべく縮め、血圧の急激な変動を和らげることが重要です。
また、冷え込む深夜ではなく早めの時間に入浴するように心がけましょう。

トイレ

トイレには暖房器具が設置されていない場合が多いです。
お風呂場と同じように、暖かい居間から寒いトイレに行くと血圧が変動しやすく、また、排泄時には血圧が下がりやすいので心臓に負担がかかったり、ふらつきや失神などに繋がったりすることもあります。
トイレに行く際は上着を着て身体を保温したり、小型の暖房器具を持っていったりするなどして温度差をなるべくなくしましょう。

ゴミ出し

朝方は特に血圧が変動しやすいです。暖かい屋内から冷たい外に出て一気に血管が縮み、血圧が急激に上昇することがあります。
ゴミ出しなど「すぐに屋内に戻るから…」と気を抜かず、暖かい服装をして外に出ましょう。

2.夏よりも危険!?冬の脱水症状に注意

暑い夏場と違い、冬場はあまり汗をかかないので、水分摂取を忘れがちになります。
しかし、汗をかかないからといって水分を失っていないわけではありません。

人は安静にしていても、尿や便、皮膚や呼吸から1日約2.5リットルの水分を失っています。
特に冬は湿度が低いため身体が乾燥しやすく、更に多くの水分が排出されています。
そのため、知らず知らずのうちに脱水症状を引き起こしている可能性があります。
夏場同様、喉が渇いていなくても30分毎、1時間毎などご自身で時間を決めて小まめな水分補給を行い、脱水症状を防ぎましょう。

3.感染症の増加に注意

冬場は低温・乾燥の季節です。
低温・乾燥は毎年猛威を振っているインフルエンザウイルスなどにとって、うってつけの環境となります。

咳・くしゃみエチケット

インフルエンザウイルスをはじめ、今年から流行している新型コロナウイルスなども咳やくしゃみなどによる「飛沫感染」が主な感染理由となっています。
「飛沫感染」を防ぐには、マスクの着用が効果的です。特に不織布マスクは飛沫を約80%カットすることができるという実験結果もあります。
また、マスク内は呼気などで湿っているため、喉や鼻の粘膜が乾燥しにくいというメリットもあります。

手洗い

飛沫感染のほか、「接触感染」にも気を付けなければなりません。
これは、感染者が咳やくしゃみを押さえた手でドアノブやスイッチ、電車のつり革などに触れることでウイルスが付着し、感染が広がるケースです。
「接触感染」を防ぐには手洗いが有効です。
外から帰ってきた時や毎食事前など、小まめに石鹸で手洗いすることで感染を予防できます。

環境調整

インフルエンザウイルスは湿度が50%以上あるところだと約10時間で死滅するといわれています。
そこで室温を20℃前後、湿度を50~60%に保温・加湿することでウイルスの繁殖を抑えることができます。
ただし、湿度が60%以上になるとダニやカビの繁殖リスクが高まりますので、温湿度計をモニターしながら室内環境を整えましょう。

 

暖冬だった2019年~2020年の冬とは違い、今年(2020年~2021年)の冬は平年並みの寒さが予想されています。
服装や暖房器具を駆使して暖かく過ごし、身体の負担を和らげるとともに、マスクと手洗い、湿温度調整で感染症を予防しましょう!

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