介護状態になる原因トップ3と予防策

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今回は、介護状態になってしまう原因を参照しながら、どうすれば介護予防ができるのかについてご紹介します。

介護状態になる原因トップ3

介護状態になってしまう主な原因は以下の通りです。

  • 1位「認知症」18.7%
  • 2位「脳血管疾患(脳卒中)」15.1%
  • 3位「高齢による衰弱」13.8%

平成30年度版高齢社会白書より

認知症は加齢とともに誰にでも起こりえます。
しかし、食事や運動、他者との交流などにより脳や体に刺激を与えることで予防につなげることができます。

特に脳血管障害の予防には、食事や運動、血圧のコントロール、喫煙や過度の飲酒を控えることが大切です。

また、転倒による骨折や加齢による筋力低下を予防するには、骨、筋肉、関節などの運動器の健康が大切になってきます。

つまり、毎日の生活習慣にうまく運動を取り入れることができれば、将来の介護予防につなげることができるのです。

毎日の習慣が健康のカギ

「仕事を退職した後、緊張の糸が切れたように体調を崩してしまった……」という話を聞いたことはないでしょうか?
それは「仕事に行く」という、毎日の習慣がなくなってしまったことが大きく影響しています。

実は仕事の中にはたくさんの活動が含まれています。
社内を歩き回ったり、書類を作るために一生懸命考えたり、人と話をしたり…。

当たり前のようにこなしていたことが、実は頭や体にたくさんの刺激を与えてくれているのです。
それが退職によって、上記のような毎日の習慣がなくなってしまうと、心身ともに調子を崩してしまいがちになります。

「仕事を辞めたら何もすることがなくなってしまった……」
そうならないよう、普段から体と頭を使う習慣を持つようにしましょう。

運動習慣を身につけるコツ

そこで、運動習慣をつけるための簡単なコツをご紹介します。

普段の日常生活に運動要素を取り込む

運動といえば時間を作ってランニングやウォーキングをすることを想像するかもしれませんが、なかなか長続きしない人も多いと思います。
そこで、日常生活の中に少しだけ運動を取り入れることをおすすめします。

たとえば、

  • エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使う
  • 一駅分歩いてから電車に乗る
  • 近所のスーパーに行くときに歩いていく

いつもの生活に少し自分のルールを作るだけでも運動量が増えます。

さらに、万歩計や活動計をつけて生活をすると、運動量が目に見えるため目標設定がしやすく、良い動機付けになります。
最近では、スマホや腕時計にも万歩計や活動量計の機能が付いているものも多いので、ぜひ活用してみてください。

必ず目標に楽しみを取り入れる

「1日1万歩歩く」という目標を設定するよりも、「毎日喫茶店に歩いていき、モーニングを食べる」という目標設定をした方が確実に長続きします
運動の習慣化には、長く続けられることが最も重要なので、目標設定の中に楽しみの要素を入れてみてください。

近所にお気に入りの景色の公園があれば、そこを目標地点にして毎日必ず歩いてみる、などでも良いですし、まずは運動することが楽しくなる目標を立てることが一番重要です。

小さな習慣からはじめる

運動習慣を確立していくとき、最も失敗しやすいのが、いきなり大きな目標を立てることです。
ですので、まずは「小さな習慣化」から行なっていきましょう。
たとえば、次のように簡単に取り組めるものが最適です。

  • 毎朝新聞を取りに行くついでに近所を5分だけ歩いてみる
  • 毎朝5分、テレビを見て一緒に体操をする
  • 1日1分だけスクワットをする

まずは、このくらいの小さな目標でかまいません。

少しでも「やってみる」「続けてみる」ことが大切です。継続していくうちに脳がその行動に慣れていき、徐々に習慣化されていきます。

まとめ

今回は介護状態になる原因トップ3とその予防方法として、運動習慣の確立方法についてご紹介しました。

運動習慣は比較的若い年齢から持つことがとても大切です。

  • 時間が作れない
  • 長続きしない
  • 続ける自信がない

という人は、日常生活にほんの少しだけ運動を取り入れてみてください。
いきなり大きな目標を立てると、ほとんどの人が失敗してしまいます。
無理なくこなせるくらいの小さな目標を立てて、習慣にしていくことからはじめてみてはいかがでしょうか。

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