こんにちは!RehavelスタッフのSです。
先日、猛暑に耐えかねて「高野山」へ涼みに行ってきました。
そこで今回は、世界遺産にも登録されている天空の宗教都市「高野山」へ、車いすで行く日帰り旅行のおすすめコースをご紹介します。
※本稿は2021年8月現在の情報です。ご利用時には情報が変更になっている場合がありますので、ご注意ください。
標高867mに位置する高野山は、816年に弘法大師・空海の手によって開かれた日本仏教の聖地です。
平成16年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産登録され、平成27年には開創1200年を迎えました。
高野町には高野山真言宗の総本山・金剛峯寺を中心に117もの寺院があります。お寺といえば一つの建造物を思い浮かべますが、高野山は「一山境内地」と称し、高野山の至る所がお寺の境内地であり、高野山全体がお寺となっています。
車いすで行く世界遺産・高野山の日帰りおすすめコースとバリアフリー情報
極楽橋駅からケーブルカーを使って高野山へ!
高野山へは南海電車「極楽橋駅」からケーブルカーを利用します。
車いすを利用している場合は、階段昇降機を使って乗車します。
険しい山間の急勾配を約5分で駆け抜けて「高野山駅」に到着です。
高野山駅では車いす用の渡し板を使ってケーブルカーから降車します。そのあとはエレベーターが設置されているので、スムーズに駅外へ出ることができました。
・トイレ情報:「高野山駅」車いす・オストメイト対応
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バス停「高野山駅」から「奥の院前(中の橋)」下車(約18分)
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ノンステップバスに乗って老杉が立ち並ぶ静謐の聖域「奥之院」へ
奥之院は高野山の信仰の中心であり、弘法大師・空海がご入定されている聖地です。
御廟までの道のりには、おおよそ20万基を超える諸大名の墓石や、祈念碑、慰霊碑の数々が樹齢1000年に及ぶ老杉の中に立ち並んでいます。
杉木立と苔むした墓石や記念碑に囲まれた石畳の道は、凛と澄んだ空気が漂い、水路を流れるせせらぎや野鳥の鳴き声を楽しみながら静謐な気持ちに浸ることができます。
(豊臣秀吉墓所。他にも加賀前田家や石田三成、織田信長など名だたる諸大名の墓所があります)
御廟へ続く御廟橋から向こうは真言密教の聖域です。
奥では今なお、お大師様が祈りを捧げているといわれています。
(御廟橋から先は脱帽・撮影禁止。ルールを守ってお祈りしましょう)
御廟の前には昼間のみ入ることができる「燈籠堂(とうろうどう)」があります。
「消えずの火」「一燈」「昭和燈」など、たくさんの燈籠が飾られており、ご祈祷や法会などの行事が行われています。
燈籠堂を含めて御廟へはスロープ通路が設けられているので、車いすでの拝観も問題ありません。
・トイレ情報:「奥之院」車いす対応
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バス停「奥の院前」から「千手院橋」下車(約10分)
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高野山に来たなら精進料理がおすすめ!「千手院橋」で名物の胡麻豆腐に舌鼓
ランチを食べるなら「千手院橋」がおすすめ。
お食事処やカフェ、お土産屋さんが多く立ち並んでいるエリアです。
そして、高野山のグルメといえば精進料理!
この日は「中央食堂さんぼう」さんで精進料理をいただきました。
湯葉に巻かれた胡麻豆腐がとろとろ!
高野山の名物である胡麻豆腐を中心に麩豆腐の田楽や湯葉など、様々な精進料理がお手頃価格で味わえます。
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車いす・徒歩(約5分)
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車いすでも快適に拝観できる高野山真言宗の総本山「金剛峯寺」
広大で美しい高野山真言宗の総本山「金剛峯寺(こんごうぶじ)」です。
特に最初にくぐる正門は文禄2年(1593年)に築かれ、金剛峯寺の建物の中で最も古い建築物となっています。
金剛峯寺では内部拝観もできます。
おすすめ1:「梅の間」と「柳の間」にある襖絵
「梅の間」には、狩野探幽斎守信による梅月流水(ばいげつりゅうすい)が、「柳の間」には山本探斉による柳鷺図(りゅうろず)が描かれ、圧倒的な存在感を放っています。
また、「柳の間」は文禄4年(1595年)に豊臣秀次が自害した場所としても有名です。「柳の間」は別名「秀次自刃(じじん)の間」ともいわれ、戦国好きにとって関心の高い場所となっています。
おすすめ2:石庭として国内で最大級の面積を誇る「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」
白川砂を使用した雲海に浮かぶのは、弘法大師誕生の地である四国の花崗岩を使って表現した雌雄の龍です。この龍は、奥殿を守るようにして設計されているので、その点にも注目してみてください。
金剛峯寺のバリアフリー情報
建物の東側にスロープが設置されています。
建物内にもエレベーターやスロープなどが各所に設置されているので、車いすでも快適に拝観できます。
・トイレ情報:「金剛峯寺」車いす・オストメイト対応
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車いす・徒歩(約10分)
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高野山開創の地!奥之院と並ぶ二大聖地「壇上伽藍」
高野山のシンボルである「根本大塔」がひときわ目を引く壇上伽藍(だんじょうがらん)。
1200年前、弘法大師・空海が高野山を真言密教の総本山として決め、実際に修行場として最初に造ったのがこの壇上伽藍です。
ちなみに、伽藍はサンスクリット語で「僧侶の修行場」という意味なのだそうです。
壇上伽藍へは複数のアクセスルートがありますが、車いすで目指すのは正面「中門」がある南ルートです。
中門の脇にスロープが設置されています。ただし、砂利道なので一人で登るのはかなり厳しそう…。
Rehavelをご利用の場合は、介助のプロが同行しますので心配無用です!
スロープを登った先は全域が未舗装の浅い砂利道となっていますが、砂利上に車いす用のカーペットが敷かれているので通行に問題はありませんでした。
ただ、進むには少し力がいりそうです。
高野山で最初に作られた建造物「金堂」
中門を抜けて最初に見える大きな建物が「金堂」です。
中には本尊として薬師如来像が安置されています。秘仏のため特別な行事以外は見ることはできませんが、その姿を想像しながらお祈りするのも乙ですね。
圧倒的な迫力と存在感を誇る「根本大塔」
高さ48メートルの二重階層の大塔「根本大塔」。仰ぎ見ても視界に入りきらないほど壮大な大塔です。
残念ながら「根本大塔」「金堂」ともに入り口が急な階段になっているため、車いすでの内部拝観はできませんでした。
その他、
- 空海の肖像(御影)が安置されている「御影堂」
- 直径が約2メートルもある「大塔の鐘」
- 空海が高野山に真言密教の道場を開くことを決断した所以といわれる「三鈷の松」
など、壇上伽藍には見どころがいっぱいです。
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バス停「金堂前」から「千手院橋」下車(約3分)
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旅の思い出とともに「千手院橋」でお土産選び
お土産を買うために再び「千手院橋」にやってきました。
- 賞味期限1日のぷるぷるもちもち新食感「生胡麻豆腐」
- みろく石を模したおまんじゅう「みろく石」
- 上品な甘さの生麩菓子「笹巻あんぷ」
- 古代インドの経典に基づいて作られた「高野霊香」
など、どれもこれも美味しそうでいろいろ目移りしてしまいました(笑)
あ、お香はとっても良い香りでしたよ!
さて、お土産を買ったらいよいよ高野山駅へ帰ります。
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バス停「千手院橋」から「高野山駅」下車(約15分)
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南海電車高野線「高野山駅」に到着!
この旅行で掛かった費用
- 南海電車「なんば駅」~「高野山駅」:往復2,780円(ケーブルカー運賃含む)
- 高野山内南海バス1日フリー乗車券:(大人)840円
- 「金剛峯寺」拝観料:1,000円→800円(フリー乗車券割引き利用)
- 昼食「中央食堂さんぼう」:盛豆腐精進あんかけ定食 1,300円→1,200円(フリー乗車券割引き利用)
合計:5,620円(税込み)
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高野山の見どころを存分に味わう約5時間のおすすめコースでした!
お寺というと階段や砂利道が多くて、車いすで訪れるのはなかなか難しいんじゃ…と最初は心配していましたが、いざ行ってみるとスロープやエレベーターなどの設備がしっかりしており、そこかしこに車いすやオストメイト対応のトイレも設置されているので安心して楽しむことができました。
しかし、一部ですが一人で行くには少し難しいポイントもありました。
- 難しいポイントも気にせず行きたい!
- 一人で行くのはちょっと不安…
- 足腰が不安なおじいちゃんおばあちゃんを安心して連れて行きたい
そんなときはRehavelへご相談ください!
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