今回はメディケア・リハビリ訪問看護ステーション サテライト大阪住吉の看護師・加藤が社内勉強会について報告します!
先日、フクダ電子株式会社の方をお招きして、看護師向けの「在宅人工呼吸療法について」の社内勉強会を開催しました。
回路の種類・構造、換気モードの選択に関する基礎知識や在宅看護ならではの管理上のポイントだけでなく、在宅NPPV・TPPVが年々増加していることや患者・利用者層の変移についてなど、人工呼吸器の現状についてもお話を聞くことができ、幅広く学ぶことができました。
その中でも特に印象に残っているのが、在宅でのNPPV導入のリスクについてです。
たとえNPPVを導入したとしても、対象となるご利用者自身の理解が不十分であったり、在宅での継続的管理が見込めなかったりした場合は安全の確保ができず、かえって大きなリスクを抱えてしまいます。導入前の医師・医療従事者からの説明や環境調整などが非常に重要になることを改めて理解しました。
また、ご利用者の在宅生活に私たちが関わることができるのは限られた一場面となります。その中でご利用者の体調の変化やご家族の負担をいち早くキャッチすると同時に、人工呼吸器の日常点検をはじめ、管理が行き届いているのかということも観察・判断し、安心できる生活への支えになっていかなければならないと思いました。
ご利用者やご家族の訴え・トラブルに対して、速やかに対応していけるように、これらの知識を現場で活かしていきます。
・NPPV=非侵襲的陽圧換気。気管切開などをせず、気圧を調整したマスクを介して治療を行う方法。
・TPPV=気管切開下陽圧換気。気管に直接チューブを挿入し、そこに人工呼吸器を装着して空気を送り込む方法。NPPVでは十分に対応できない場合などに選択される。