こんにちは!
三重県松阪市にあるメディケア・リハビリ訪問看護ステーション松阪の看護師 Mです。
今回は、清潔ケア編の続きで「足浴(そくよく)」と「手浴(しゅよく)」の必要性や工夫しているところなどをご紹介します。
足浴(そくよく)・手浴(しゅよく)とは?
足浴・手浴とは、その字のごとく、足や手など身体の一部をお湯につけて清潔にすることです。
「部分浴」という言い方もします。
イメージとしては、「足湯」が一番近いかもしれません。
足浴(そくよく)・手浴(しゅよく)の必要性は?
ご利用者によってさまざまですが、主に次の理由で行うことが多いです。
足浴・手浴を行う7つのメリット
①手や足の清潔を保つ
寝たきりの方の中には、拘縮やこわばりのために、手や足が握り込んだ状態になっている方がいます。
(拘縮により握り込んだ状態になっている手)
握り込んだ状態では、お風呂に入っても手のひらや指の間などの清潔が適切に保てない場合が往々にしてあります。
そのような方の清潔を保つために、足浴や手浴を行い、汚れなどを落として綺麗にします。
②水虫などの感染症予防
ご自身でお風呂に入ったりシャワーを浴びたりすることができる方でも、視力が低下していたり身体が思うように動かなかったりするために、足先や指の間までしっかりと洗うことができないことがあります。
特に、高齢になってくると免疫力も落ちてくるため、爪の水虫や皮膚トラブルが起きやすくなります。
それらのトラブルを未然に防ぐためにも、足浴・手浴を行うことはとても大切です。
③爪切りを安全に行う
加齢や病気によって爪が厚くなったり硬なったり、変形したりしている場合は、温かいお湯で爪をやわらかくしてから切ると、安全に爪切りを行うことができます。
爪が割れてしまったり、他の部分が傷ついてしまったりしないように足浴・手浴を行ってから爪を切ります。
④血流の改善、血行促進
ご利用者から「手足が冷えてツラい」という声をよくいただきます。
また、病気や障害によって血流が悪くなっている方もいます。
身体の末端を温めることで全身の血流や血行の改善・促進に繋げています。
⑤むくみを予防する
手足を温めることで血流や血行を促進することは、むくみの予防と解消にもなります。
⑥痛みを和らげる
温めることで筋肉の緊張がほぐれるので、痛みの軽減を期待できます。
ただし、炎症が強いときは悪化してしまう恐れもあるため、避けるようにしましょう。
⑦リラックス効果
身体を温めると、副交感神経を優位にする作用があります。
副交感神経が優位になっているときは、リラックスしているときで、「ほっ」と一息つく時間にもしてもらえます。
足浴・手浴で工夫しているところ
ご利用者に負担がないように、メディケア・リハビリ訪問看護ステーション松阪では、次のような工夫をしています。
- ご利用者の好みの温度に設定する
- 痛みや苦しさのない体位で行う
- リラックスした状態で受けてもらえるよう、好きな音楽やTVを流したり、会話したりして利用者にとって楽しい時間にする
- 室温を快適な温度に調整する
- 希望があれば、好きな入浴剤やバスオイルを使用する
足浴・手浴ではどんな物品を使うの?
特別ご用意いただく物はありません。ご自宅で普段から使っているものを使用します。
- お湯
- バケツ、たらい、洗面器等(お家にない場合は私たちが持っていきます)
- タオル
- ボディソープや石鹸等
- 敷物(床が濡れないように敷いておくもの)
- お好みに合わせて、入浴剤やバスオイル
(足浴の準備)
(手浴の準備)
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