
今回の会議では、PARCふくしまと訪問看護ステーション福島が合同で、「連携(チーミング)による取り組みや支援」をテーマに日頃の実践事例を交えながら発表を行いました。
今回の発表では、単にそれぞれの事業所が行っている支援を紹介するだけでなく、「異なる専門性を持つスタッフや関係機関が繋がることで、どのような支援が生まれるのか」「より良い連携を実現するためには何が必要なのか」を具体的な事例を通して考える機会となりました。
事業所の紹介と現在の取り組み
まず、PARCふくしまとメディケア・リハビリ訪問看護ステーション福島、それぞれ御事業内容や現在の取り組みについて紹介しました。
PARCと訪問看護では、支援の対象やサービスの提供方法など、それぞれ異なる役割があります。
だからこそ、お互いの専門性や強みを理解し、必要な場面で力を合わせることが、ご利用者やご家族へのより良い支援に繋がります。
今回の発表では、「違う事業形態だからこそできる連携とは何か」という視点から、日頃の支援を振り返りました。
「チーミング」という考え方
続いて、「チーミング(Teaming)という考え方の取り上げ、組織連携の強化について共有しました。
チーミングとは、あらかじめ決められた固定的なチームだけで支援するのではなく、その時々の目的や課題に応じて、必要な人や職種、関係機関が柔軟に繋がり、協働していくという考え方です。
また、チーム形成のプロセスを示す「タックマンモデル」にも触れながら、会社として「ワンチーム」で支援していくためには、組織や事業所の枠を超えて、お互いに相談し、学び合い、協力できる関係づくりが大切であることを共有しました。

5歳男児への支援事例
発表の中心となったのが、5歳男児への具体的な支援事例です。
ご利用児には、側弯症があり、就学に向けた準備など、さまざまな支援テーマがありました。
そこで、相談支援専門員をはじめ、訪問看護、PARC、保育園などの関係機関が繋がり、それぞれの専門性を活かしながら支援を行いました。
例えば、日常生活の中で使用する椅子の高さを見直すこと、立ち上がりをよりスムーズにするための足底感覚へのアプローチ、ご家庭でも継続して取り組める体幹ストレッチなど、一つひとつの課題に対して、関係者が情報共有しながら支援を実践しました。
それぞれの職種が単独で支援するのではなく、「今、この子に必要なことは何か」を共通の視点で考え、専門性を持ち寄ることで、支援の幅を広げることができました。
また、支援の結果だけを見るのではなく、関係機関同士が継続的に情報共有しながら、今後の就学生活も見据えて支援を繋いでいくことの重要性についても共有しました。

グループディスカッションで考えた「より良い連携」
発表後には、参加者全員でグループディスカッションを行いました。
「協働によって何が良くなるのか」「より良い連携関係を築くためにはどうしたらいいのか」といったテーマについて、それぞれの立場から意見を出し合いました。
日頃の業務では、同じ本部内であっても事業所や職種によって見えている景色が異なります。
今回の意見交換を通して、お互いの考えや役割を知ることで、新たな気づきや連携の可能性を見つけることができました。
今回の会議を通して改めて感じたのは、「連携すること」そのものが目的ではなく、より良い支援を実現するために、必要な人が必要なタイミングで繋がる事が大切だということです。
これからもPARCふくしまとメディケア・リハビリ訪問看護ステーション福島をはじめ、各事業所がそれぞれの専門性を活かしながら「ワンチーム」として地域やご家族に寄り添った支援を届けていきます。
