いつまでもご自宅で健康に生活するためのコツは「寿司は大切」!?

健康 健康維持

訪問看護の現場で、ご自宅で健やかに過ごされている方にはある共通点があります。
今回は、ご自宅で健康に過ごすためのコツについてご紹介します。

 

一般的に「健康」というと、「身体の健康」のみをイメージすることが多いと思います。
しかし、「心の健康」も非常に重要になってきます。

昔から「病は気から」という言葉があるように、心の状態と身体の好・不調は必ず相関関係にあります。

  • 身体の健康
  • 心の健康

両方に注意することが健康的に生活を送るために必要不可欠です。

「身体と心の健康」を維持するために大切なこと3つ

では、具体的にどうしたら良いのでしょうか?

そこで、身体と心の健康を維持するために、3つの注意点をご紹介します。

身体の健康に関する情報は、テレビなどのメディアでもたくさんの情報が発信されています。
しかし、情報が沢山あるからこそ、何を信じればよいのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
そして、それが個別性の強い情報だと、自分がそのケースに該当するのかどうか悩んでしまうこともあると思います。

そんなときは、複雑に考えるのではなく、単純に考えると情報を整理しやすくなります。

たとえば、看護やリハビリテーションは原則として、身体の健康に関して大きく3つの要素を重要としています。

それは、

  • 1、睡眠
  • 2、食事
  • 3、排泄

です。

「寿司は(す=睡眠・し=食事・は=排泄)大切」と覚えてください。

この3つが健康的に行えているか、チェックしてみましょう。

睡眠のポイント

夜、ぐっすり眠れると、それだけで昼の生活が健康的に過ごせるようになります。
つまり、夜の睡眠と昼間の活気とは切っても切り離せない関係にあります。

高齢の方や身体に不調がある方の場合、自然に昼間の活動量が減ってしまい、その結果、夜に十分睡眠が取れなくなることがあります。

そういった方は、昼間に外出できず、居間でテレビを見ながらウトウトと昼寝をしてしまう傾向にあることも多いです。そうなると、また夜に眠れなくなり、悪循環に陥ってしまいます。

睡眠に関してのチェックポイントは沢山ありますが、ここでは代表的なものを5つご紹介します。

  • 1、リズム(何時に寝て何時に起きるのか?)
  • 2、睡眠時間(何時間寝ているか?)
  • 3、昼間の眠気(昼間に外出し、日光に当たる習慣があるか?)
  • 4、夜間のトイレの回数
  • 5、寝室の環境(寝具は清潔か?寝ている場所がトイレまで近いか?など)

この5つをチェックし、睡眠の質を高めていくことで昼間の生活が安定していきます。

食事のポイント

食事に関して栄養ももちろん大切ですが、栄養を考慮する前に、まずは以下の基本的な部分をチェックしてみてください。

  • 1、お口の状態(歯、入れ歯など)
  • 2、リズム
  • 3、量
  • 4、美味しく食べれているか

高齢の方の場合、気づかないうちに歯茎が痩せて入れ歯が合わなくなっていることもあり、その場合、内臓に問題がなくても食事が以前ほど美味しく感じなくなる場合もあります。口腔内の検診も含めて、定期的に歯医者さんに相談することが大切です。

食事のリズムに関しては、毎日だいたい同じ時間に食事が行えているかチェックします。

量に関しては、多すぎず・少なすぎず、適度に食べられているか確認します。

「腹八分目」という言葉がありますが、お昼ご飯を食べてから、お腹が少し空いた頃に夕食になるように食べる量を加減しておきます。間食もお楽しみ程度にしてできるだけ控えます。そうすることで適度な空腹感があり、いつでも美味しくご飯が食べられます。

排泄のポイント

排泄に関しては、

  • 1、量(頻度)
  • 2、便の形状

をチェックすると良いとされています。介護している方がオムツ交換を行う際に、いつもと違った便が出ていないかチェックする場合が多いです。
便の形状や色、匂いなどはその人の身体の健康状態が直接的に関係するので、チェックしておくと異変にすぐに気づきやすくなります。

心の健康に関して

心の健康に関しては、上記の身体の健康とセットで考慮します。

例えば、入れ歯が合わなくなって口の中に違和感がある方であれば、ご飯を食べる量が自然と減り、「美味しい」と感じにくくなります。

また、満足に食事の量が取れず、空腹感が強くなるため、飲み物(噛まずに味を楽しめる)を多めに摂るようになることもあります。

そうなると、夜間にトイレへ行く回数が増え、眠りが浅くなってしまいます。
結果的に、昼間の活動量が減り、気分も落ち込みやすくなる、という悪循環に陥ってしまうこともあります。

このように、心の健康と睡眠、食事、排泄はお互いに強く関係し合っているのです。

これらが生活の中でタイミング良く、その人に合った状態で行えていると、自然と心も健やかに生活することができます。
そして、その土台があって始めて、昼間に自分の好きな活動に集中できる体力や精神力が整ってくるのです。

  • 睡眠
  • 食事
  • 排泄

を整えるための”コーディネーター(調整役)”として適度な運動、散歩などの活動を取り入れると、より生活のリズムが強固に整い、健康的に過ごせるようになるケースも多いのです。

まとめ

人の身体は複雑なものです。上記の要素が複雑に絡み合い、その人の身体や心の状態が作られています。些細なきっかけで、これらのバランスが崩れてしまっている人が沢山いらっしゃいます。何かはっきりした身体の不調がない場合でも、「寿司は(睡眠・食事・排泄)大切」です。

健康のために運動や散歩をいきなり無理に行っても続かない場合が多くあります。

まずは土台となる「身体と心の健康」を意識することで、より無理なく健康的な生活を維持することができます。

ぜひ上記のことを意識してみてくださいね。

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