藤井寺市にある弊社事業所「メディケア・リハビリ訪問看護ステーション」が、地域のケアマネさんやヘルパーさん向けの無料講座を開催しました。
以前は対面で開催していましたが、新型コロナウイルス感染症予防を考え、今回はオンラインでの開催となりました。
褥瘡(じょくそう)とは?
「褥瘡(じょくそう)」と聞くと、みなさんはどんなイメージを思い浮かべますか?
なんとなく
「赤い」
「傷ができている」
「治りにくい」
などをイメージする人も多いかと思います。
一般社団法人 日本形成外科学会によると、
「褥瘡」の定義は、
「褥瘡(一般的には「床ずれ」と呼ぶこともある)は、体のある部位が長時間圧迫されたことにより、その部位の血流が悪くなった結果、組織が損傷されること」
となっています。
研修会「看護師・療法士に聞く!ここだけは押さえておきたい褥瘡予防のポイント」
(感染対策を徹底した上でマスクを外しています)
講師はメディケア・リハビリ訪問看護ステーションの理学療法士 岡村が務め、
- 褥瘡ができる原因
- 褥瘡ができやすい場所(ランドマーク)
- 褥瘡の予防方法
について講義しました。
褥瘡予防のポイントは体位変換
褥瘡の予防には「体位変換」が重要です。
しかし、体位変換はご本人の身体の状態により方法が変わるため、教科書的な基本はあるものの、応用がなかなか難しいものです。
たとえば、無駄な力が入ってしまって介護負担が増えてしまったり、ご本人の身体に余計な力が加わってしまったりといったこともあります。
ですので、まずは看護師・療法士に「この方の体位変換はどうすればいいの?」とご相談ください。
褥瘡予防は多職種連携も大切!
ご本人に関わるチーム(ご家族を含む)で一緒に褥瘡予防に努めていきましょう。
体位変換の次はポジショニングが大事
体位変換を行ったあと、大事になってくるのがポジショニングです。
ポジショニングとは、
「適切な位置に身体を定めること」をいいます。
クッションや丸めたタオルなどを使い、ご本人にとって安楽な姿勢を保持できるようにします。またポジショニングは、褥瘡を予防することはもちろん、関節の拘縮予防にもなります。
▼ポジショニングのポイント
- 身体とクッション等との接地面積を大きくし、なるべく局所的な圧迫を減らす
- 局所の除圧=浮かせる、ではない
- 服やシーツのしわも褥瘡の原因となるため、体位変換の時に伸ばす
除圧=浮かせるではない
局所の除圧=浮かせればいいんじゃないの? と考える方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。
たとえば、上記写真のように、褥瘡になりやすい箇所の1つである「かかと」を褥瘡から守るために浮かせるとします。
しかし、浮かせるためには、ふくらはぎや足首などにクッションやタオルを挟むことになります。
すると、「かかと」に圧力が掛からない代わりに「ふくらはぎ」や「アキレス腱」などに圧力が掛かってしまいます。
こうなると、足の血流が悪くなり、ふくらはぎや足首に褥瘡ができたり、元々あった褥瘡の治癒が遅くなってしまったりする可能性があります。
ですので、局所を浮かせず、上記写真のように適切に除圧することが大切です。
まとめ
褥瘡は介助者の行動で予防することができます。
定期的な体位変換やポジショニング、それらと並行して栄養管理なども行い、ご家族を含めたチームで予防に努めていきましょう!
[関連記事│床ずれ(褥瘡)の4つの原因と予防方法]
[関連記事│関節が固まってしまう状態”拘縮”とは?]
藤井寺市のメディケア・リハビリ訪問看護ステーション地域講座
メディケア・リハビリ訪問看護ステーションでは、藤井寺市を中心としたケアマネさん、ヘルパーさん向けに無料地域講座を定期的に開催しています。
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